肋軟骨移植
肋骨から採取した自家軟骨を移植。人工物を使わず、長期的に安定した鼻の形をつくる。
- 部位
- 鼻
- 施術名
- 肋軟骨移植
- ダウンタイム(最短)
- 7日
- ダウンタイム(最長)
- 30日
こんな方におすすめ
RECOMMENDED
- 鼻先が下がってきて、維持力に不安を感じている
- 耳介軟骨では物足りないと感じている
- 他院修正で確実に立て直したい
- 立体感のあるシャープな顔立ちを求めている
症例写真
BEFORE & AFTER
症例写真は準備中です
施術説明
肋軟骨移植とは
肋軟骨移植は、ご自身の胸の軟骨(肋軟骨)を採取し、鼻先に移植することで、鼻先の高さと向きを究極にコントロールする手術です。 鼻の短さや低さ、または過去の手術での限界により生じる「理想に届かないもどかしさ」を根本から改善することが主な目的です。
自己組織の中で最も強固な『肋軟骨』を支柱にするため、他の素材では成し得ない劇的な変化と、一生崩れない圧倒的な安定感を両立した鼻整形の終着駅をデザインします。

手術によって期待できる変化
- 鼻先にしっかりとした高さやシャープさが出る
- 横顔のバランス(Eライン)が美しく整う
- 時間が経っても鼻先が沈み込まない圧倒的な安定感を得られる
- 耳介軟骨や鼻中隔軟骨では限界だった劇的な変化が可能になる
- 他院での修正手術などでも確実な再建ができる
どんな人が適応になりやすいか
しっかりとした高さを出したい方や、過去の手術で耳介軟骨や鼻中隔軟骨をすでに使用してしまっている方、他院での修正手術で確実に土台を立て直したい方に最も適応となります。 「一生モノの鼻筋」を手に入れたい方に向いていますが、高さを出すことだけを重視するのではなく、ご自身の皮膚の厚みや過去の手術状態とのバランスを見て適応を判断することが重要です。
鼻の手術が難しい理由と、当院のこだわり
鼻は、美容整形において最も「沼にはまりやすい(何度も手術を繰り返してしまう)」部位の第1位とされています。理由は、「あとちょっと高くしたい」といった理想を追い求めやすく、安易に手術を繰り返すことで組織の拘縮(硬くなること)や感染のリスクがどんどん上がってしまうからです。
当院では、何度も手術を繰り返さずに済むよう、最も強度のある「肋軟骨」を使用して土台を強化し、将来的な沈み込みや後戻りを防ぎ、一生崩れない安定したラインに仕上げることにこだわっています。

理想の仕上がりに欠かせないポイント
1つ目は、「お顔全体との調和(黄金比)の考慮」です。
肋軟骨は変化を大きく出せる分、鼻先だけを無理に高くすると顔全体のバランスから浮いて不自然になります。土台をしっかり支えながらも、違和感のない洗練されたラインを追求することが不可欠です。
2つ目は、「組織の適切な加工と配置」です。
採取した肋軟骨をミリ単位で精密に加工し、皮膚の厚みや過去の手術状態に合わせて、理想のラインを機能的に再構築することが、長期的な安定に繋がります。
デザインの考え方
自然な高さを出すデザインから、しっかりと高さを出すシャープなデザインまで調整が可能です。 ただし、無理に高さを出しすぎると皮膚に負担がかかったり不自然な上向きになりやすいため、ご希望だけでなく元の骨格や軟骨の強度、皮膚の厚みを考慮してデザインすることが重要とされています。
肋軟骨移植の主な術式
肋軟骨移植には、材料の採取箇所と強度という大きな特徴があります。

方法:肋軟骨の採取と鼻先への移植
バストの下の付け根からバストのアンダーラインに沿って数センチ切開し、肋軟骨を採取します。その軟骨を精密に加工し、鼻先や鼻柱など必要な箇所に移植・固定します。耳介軟骨や鼻中隔軟骨よりも強度が高くボリュームもあるため、しっかりと高さを出したい場合や、修正手術で強固な土台が必要な場合に用いられます。
よくある失敗パターンとリスク・修正について
- 高さを欲張りすぎて不自然になっている
- 鼻先が不自然に上を向いてしまった(アップノーズ)
- 皮膚が薄くなり、軟骨の輪郭が浮き出ている
- 時間が経って鼻先が沈み込んでしまった
特に多いのは、高さを欲張るあまり無理な移植をしてしまい、不自然な形になるケースや、お顔全体のバランスを崩してしまうケースです。
術後の修正について
施術後の修正相談として多いのは、①高くなりすぎて不自然になった、②鼻先の向きが希望と違う、③プロテーゼや他の軟骨での手術後に沈み込んでしまった(後戻りした)のパターンです。
- 鼻の修正手術は、組織の癒着や拘縮があるため初回手術よりも難易度が格段に上がります。しかし、肋軟骨は最も強度があるため、過去の手術で限界を感じた方の修正や、確実な土台を再建する際に非常に有効です。
- 初回手術(または修正手術)の段階で、皮膚の厚みや軟骨の強さを慎重に見極め、無理のない適応を判断することが非常に重要です。
プロテーゼ・ヒアルロン酸注入との違い
鼻先を高く整える方法として、プロテーゼやヒアルロン酸注入もあります。それぞれの特徴と手術との違いを整理します。
プロテーゼ
医療用シリコンを使用して鼻を高くする方法ですが、主に鼻筋に用いられます。鼻先にプロテーゼを入れると皮膚を突き破るリスクがあるため、鼻先には自己組織が適しています。
ヒアルロン酸注入
鼻先に注入して高さを出す方法です。手軽にできる反面、血管閉塞などのリスクが高く、時間が経つと吸収されたり横に広がったりすることがあります。
肋軟骨移植(手術)との違い
ご自身の生体組織の中で最も強固でボリュームのある軟骨を使用するため、異物反応のリスクがなく、定着すれば半永久的な効果と圧倒的な安定感が得られます。耳介軟骨や鼻中隔軟骨よりも強度が高いため、しっかりと高さを出したい場合や修正手術に最も適しています。ただし、胸部からの採取による切開やダウンタイムが生じます。
ダウンタイムと経過
ダウンタイム目安 | 施術時間 | 麻酔 | 通院 |
|---|---|---|---|
1週間~1ヶ月程度 | 120分程度 | 局所/笑気/静脈麻酔(別途) | 固定外し·抜糸で数回 |
腫れ | メイク | 入浴・洗顔 | 運動 |
|---|---|---|---|
1〜2週間で落ち着く·完成約6ヶ月 | 翌日から·施術部位抜糸後 | 当日から(顔を濡らさなければ) | 軽め1週後·激しめ1ヵ月後 |
食事 | 飲食 | 施術部位への刺激 | その他 |
|---|---|---|---|
刺激物·固形物を控える | 1週間程度控えること | 抜糸後1週まで擦らない | 当日運転禁·禁煙1週間 |
術後に注意すること
鼻先は非常にデリケートな部位であり、移植した肋軟骨の土台を正しい位置にしっかり定着させるためにも、術後は負担をかけないことが重要です。少なくとも術後1週間から1ヶ月程度は以下の動作を控えることが推奨されています。
- 鼻を強く触る、押す、こする、強く鼻をかむ
- うつ伏せ寝など、顔を下に向けるような姿勢や鼻を圧迫する姿勢(枕を高めにしてお休みください)
- 血流が良くなるような激しい運動や顔を強く触ること(術後1〜2週間は控え、安静を保つ)
- 飲酒、喫煙(血流悪化や回復の遅れに繋がるため、術後少なくとも1週間は避ける)
術後に起こる可能性のある症状
ダウンタイム中は鼻先に腫れや内出血が生じることがありますが、これらは時間とともに改善していきます。腫れは通常1週間程度でピークを迎え、その後3週間ほどかけて徐々に引いていき、完全に腫れが引き、完成するまで約6ヶ月後ほどかかります。
また、胸部から肋軟骨を採取するため、術後は採取部(バストの下)に痛みや傷跡の赤みが生じます。痛みが強い場合は処方された痛み止めを服用してください。もし熱感・強い痛み・赤み・膿などの感染を疑う症状が出た場合は、検診を待たずにすぐにご連絡ください。
まとめ
肋軟骨移植は、単に鼻を高くするだけの手術ではなく、将来的な沈み込みを防ぐための「強固な土台作り」や、お顔全体との調和を含めて設計する必要がある施術です。自然で安定した仕上がりにするためには、高さを欲張るのではなく、ご自身の皮膚の張りや過去の手術状態に合わせた無理のないラインを追求することが重要です。
また、無理な高さを出して後戻りしてしまったり、安易に手術を繰り返すと組織が硬くなる拘縮や感染のリスクが高まるため、初回手術や修正手術での適応判断と設計が極めて重要とされています。

廣瀬院長
DOCTOR'S COMMENT
「他の軟骨では高さが足りなかった」「プロテーゼを使わずに、自然に鼻筋を高くしたい」 さらには「他院で何度も手術を繰り返してしまった……」とお悩みの方に、肋軟骨移植をお勧めします。 鼻は美容整形において最も「沼にはまりやすい(何度も手術を繰り返してしまう)」部位の第1位です。「あとちょっと高く」と安易に手術を繰り返すと、組織が硬くなる拘縮や感染のリスクが跳ね上がってしまいます。 形成外科専門医および美容外科学会(JSAPS)専門医である私は、何度も手術を繰り返さずに済むよう、体内で最も強固でボリュームのある『肋軟骨』を使用し、鼻筋を支える土台を徹底的に強化します。 経年変化による沈み込みリスクを抑え、お顔全体のバランス(黄金比)を見極めた『やりすぎない』設計で、一生揺るがないシャープで洗練された鼻先をお約束いたします。
施術の流れ
カウンセリング
現在の鼻の形を詳しく確認し、どのようなお悩みをお持ちか、そしてどのような鼻になりたいかといったご希望をじっくりとお伺いします。その上で、お客様にとって最適な肋軟骨移植の施術方法をご提案させていただきます。理想とする鼻の形を具体的にイメージできるお写真をご持参いただけますと、より明確に仕上がりのイメージを共有し、理想の鼻に近づけるためのプランを立てることができます。
メイク落とし、麻酔
施術前には、メイク落としをお願いしています。ご来院されてからメイクを落としていただくことも可能ですが、滞在時間を短くしたい場合は、事前に済ませてからお越しいただくとスムーズに施術に入れます。メイクを落とし終わりましたら、患者様のご希望に合わせて、別途費用で笑気麻酔や静脈麻酔を実施いたしますのでご安心ください。
肋軟骨移植の施術
胸部から肋軟骨を採取し、精密に加工して鼻先への移植を行います。施術時間は個人差がありますが、120分程度です。
アフターケア
術後7日目に鼻の固定具を取り外し、1週間後に鼻柱部分と軟骨採取部(胸部)の抜糸を行います。その後、検診を1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後にそれぞれ行います。1ヶ月後に鼻腔内に残存があれば抜糸します。なお、抜糸後に傷口が完全に治癒していない場合、稀に縫合部分に糸が残っていることがあります。その場合は再度来院いただき、必要に応じて追加の処置を行います。
強い腫れは1〜2週間程度で引いていきます。内出血は2〜3週間程度で消失します。血流が良くなるような入浴・サウナ・飲酒・軽い運動は1週間程度お控えください。メイクは抜糸・ギプス除去後から可能です。
リスク・副作用
- 腫れ・熱感(1週間程度でピークを迎え、自然になるまで約1ヶ月かかります)
- 内出血(通常、時間とともに消えていきます)
- 術後の痛み(鼻先および軟骨採取部の胸部に生じます)
- 鼻閉感(鼻が通りにくい感じがすることがあります)
- 感染・化膿(ごく稀に起こる可能性があります。異常を感じたらすぐにご連絡ください)
- 鼻尖の曲がり・変形・湾曲
- 傷跡の盛り上がり・凹み・色素沈着(鼻および胸部)
- 気胸(極めて稀ですが、胸部からの肋軟骨採取に伴うリスクです)
- 変化の不足または過剰(期待した変化が得られない、または高くなりすぎる可能性があります)
- 血がたまる(血腫)
- 糸が露出する
- 創部離開
ダウンタイム目安
最短
7日
最長
30日